どこまでも楽に生きたいわたしたち

  • 2021年9月28日
  • 2021年9月28日
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くるくると回る
ローディングアニメーションを見ていて
3秒で戻るボタンを押した

わたしは3秒も待っていられなかった

ネット注文した商品が
3日経っても届かないと
どうなっているのかと
イライラする

自分の気の短さにハッとした

いつからわたしはこんなにも短気になったのだろう

欲しいものは最短ルートで手に入れたい

インスタのストーリーズを
高速で流し見する

フィード投稿を
もう内容なんて見ているのか
見ていないのかわからないような
速さでスクロールする

そんな中で一瞬気になる画像や文字を見つけると
ピタッと手を止める

そう一瞬で興味がわかなければ
手を止めることはない

自分にとってメリットのない投稿などを
見ている暇はないのだ

わたしたちには
次に行くランチの場所や
履き心地がよく洗いやすくかつオシャレに見える
スカートを探す時間が必要なのだ

そして興味があれば
すぐにでも手に入れたい
予約ボタンを押してすぐに予約したい

予約ボタンが見つからなければ
もうその店に行くことはないだろう

次の瞬間には
その店のことは忘れて
次の興味へと意識は移っていく

どこまでも楽に生きたいわたしたち

わたしが若い頃は
車にはマップル(地図)が置いてあった

前日に行き方を調べて
角を折っておくのだ

それが今では
ボタンひとつでナビが起動する
道など覚える必要はない

ネットでモノが簡単に買えるようになり
生鮮食品でさえ
自宅に届くようになった

わたしたちはどこまでも楽に生きることを求め
待つことを嫌い
考えることをやめ
ますます短気になっていくのだ

負担をかけたら負け

そこでモノを売る側として
考えなければいけないのは
お客様に負担をかけたら負けということだ

流れるように次のボタンへと導いて
何のストレスもなく
望む場所まで連れていかなければいけない

わずらわしさを感じた瞬間に
お客様の意識は別のところへ
飛んでしまう

一瞬で心をつかみ
そしてお客様が次に欲しいであろう情報を
ストレスなく見せる

先回りして
信号で待たせることのないよう
小石やつまずかないよう
障害物は徹底的に排除しなければならない

もうこちらの思惑や
こちら側の事情なんて言っていては
どんどん置いて行かれるだろう

モノを売ること
発信するということにおいて
さらなる顧客ファーストを
追求していかなければならないのだ


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